「animate Times Presents スロウスタート リレーインタビュー」
Vol.4 伊藤彩沙(百地たまて役)インタビュー
- (百地)たまての第一印象はいかがでした?
- すごく振り幅の大きい子だなって思いましたね。喜怒哀楽が大きめに出るし、いろんなキャラクターになりきることが多くて、イケメン風だったり、クレオパトラになったり、七変化してて(笑)。それでいていつも元気いっぱいで、こういう子が近くにいたら周りも和むだろうなと思います。感情がバーンと出るのも、場を盛り上げようっていう優しさとか思いやりに基づいた出方なんですよ。そういうところがすごく魅力的で、演じるのが楽しみだなと思いました。
- 自分と似てるなと感じるところはありました?
- たまちゃんみたいに、クラス全員の前ではできないですけど、仲良しな友だちの前でふざけてモノマネしたりするところは似てるかもしれないですね。私もモノマネが大好きで(笑)、そういうお調子者なところは近いです。
- 逆に、たまてを見ていて、自分にはできないなと感じる部分は?
- 例えば、学級委員とか決めるときに誰も手上げない状況でも、たまちゃんはきっとあげる子なんだろうなと思うんですよ。そういう、人が嫌がることもきっと率先してやってくれそうなところは本当にすごいなって思います。あと、行動力があるところ。4人での約束もたまちゃんが決めてることが多くて。ムードメーカーで、私にはできないくらい、すごく友だち想いだなと。
- そんなたまてを演じるうえで、大事にしてることというと、どういった点でしょうか?
- まずはとにかく元気に演じることです。私はいままでおとなしめの子の役を演じることが多かったので、120%の明るさを出せるように練習しましたね。ただ同時に、元気なだけの子にはなりたくなくて、さっき言ったみたいな、明るさの裏にはたまちゃんの優しい気持ちがあるんだってことを伝えられたらいいなと思ってますね。
- たまての優しさを感じられる具体的なシーンというと?
- 先週の第3話なら、初めて花名ちゃんの家にいったとき、花名ちゃんが泣いちゃったじゃないですか。そういうときも、たまちゃんは自然と明るい方向に話を切り替えるんですよね。
特に花名ちゃんに対しては、お姉さんみたいなところがあると思ってて。このあとのエピソードでもたまちゃんの優しさが溢れるシーンがあるので、そういう面が感じ取りやすいんじゃないかなと思います。
- アフレコ時に印象的だったエピソードはありますか?
- 音響監督さんが、いつもたまちゃんのテイク指示で「こういう感じで」って、たまちゃんになりきってレクチャーしてくださるんですよ。それがすごくおもしろくてみんなでよく笑ってます。
- その話は長縄(まりあ)さんもおっしゃってましたね。何か無茶振りされたことなどは?
- あります……長縄さんのインタビューで「ごめんね、ゴリラ」のお話があったと思うんですけど、そこで「もっとゴリラで」って(笑)。たまちゃんがゴリラの話や真似をするんですけど、音響監督さん「ゴリラになってください、あなたはゴリラですから」みたいなことを言われて、あれは衝撃でしたね(笑)。
- ほかに今後でおすすめのシーンはありますか?
- 榎並先生と栄依子ちゃんのエピソードは個人的に大好きですね。私はあの2人の関係の大ファンなんですけど、2人のシーンにはなぜかたまちゃんも絶対出てくるんですよ、『家政婦は見た!』みたいに(笑)。だから、2人のやりとりをにやにやしながら見てる私は、たまちゃんと立場が近いなとも思います(笑)。
- 1月24日には、メインキャスト4人で歌うOP曲「ne! ne! ne!」が発売されました。MVも制作したらしいですが。
- MV収録はすごく印象に残ってますね。『スロウスタート』のキャストはみんな、元気な子はいないんですけど、独特な空気感で、『スロウスタート』のキャラクター4人そのままみたいだなってすごい思うんです。ほのぼのとしてるけど、キャッキャもしてるみたいな。撮影はすごく長時間だったんですけど、それも合宿みたいで楽しかったです。
- MVで注目してほしいポイントはあります?
- いっぱいあります! まずは、私はアイドルが大好きなので踊ってるシーンは注目してほしいですし、ぜひ真似して踊ってみてもらいたいです。あとは、部屋着でわちゃわちゃしてるパジャマパーティー的なシーンは、ディレクターさんからは「元気で賑やかに」ってだけで、動きは全部私たちの全部アドリブなので、誰がどこにいて何をしてるか、ってところまでよく観てもらえたらうれしいですね。
- ちなみに、『スロウスタート』は高校生たちの生活を描く作品ですが、伊藤さんはどんな高校時代を過ごされましたか?
- 高校時代はコーラス部に入ってたんですけど、そこは本気の体育会系的なノリな部活で。あと部活に全力だったのと同時に、宝塚も大ファンで、空いた日はめっちゃ通ってました。京都だったんですけど、しょっちゅう兵庫まで通って。とくに大好きな人の公演のときは、もう毎週末。バイトもしてなかったので、お小遣いがなくなって大変でした(笑)。
インタビューの続きは、アニメイトタイムズにて!